クリスマス

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概要

まずは地球文化におけるクリスマスについて。その起源は古代ローマに遡る。冬至の日に行われていた太陽神および農耕神に対しての祭祀がイエス・キリストの生誕祭へと結びつく。ラテン語では、Christ Mas (キリストへの礼拝) であり、ギリシャ語では Xristos Mas (油を注がれたもの、救世主への礼拝) とも記し、現在のクリスマスに通じていく。また地域によっては12月25日のみをクリスマスとせず、年末年始にまたがる期間を指したり、政教分離の理念から公的にはハッピーホリデーズ等と表現される場合などもある。日本においては1900年前後に年末商戦のキャンペーンと共に広まり、大正天皇祭(1926年12月25日の大正天皇崩御に伴う、皇霊殿にて行われる皇族と官僚が親から斎行する祭典) の設立と共に一般に広まったとされている。この時代で既にケーキやサンタ、プレゼントといった概念は存在する。日本においては宗教的観念が高じてのイベントでは無いのだが、他国において宗教的な祭祀としてクリスマスを捉える時、キリスト教文化の色濃いイベントは自らの信仰に反す場合においてはクリスマスが盛大に行われる地域というのは忌避すべきとする者も少なくなく、12月25日をまたがって「クリスマスを避けるために行く国トップ10」という旅行サイトのキャンペーンでは日本が1位となっている。あれだけ国内がクリスマス一色に染まる日本であっても、他国からみればキリスト教の匂いが完全に排除されたクリスマスという特殊性を感じられるようなのである。

クリスマス・イヴとは

クリスマス・イヴは、12月24日を指す。イヴはイブニングつまり夜を現す。かつての教会暦では日没が日付の終末でありつまり翌日をカウントする起算時となる。ということは12月25日というのは、前日の日没から当日の日没までを指すわけで、すなわち12月25日の夜というのは、前日の日没から日の出までを指すこととなる。現在の日付は24時をもって切り替わるわけだが、イヴという言葉そのものは残り、クリスマスの前日がイブという認識に変化する。

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クリスマスツリー

クリスマスを祝う飾り付けられた木の事であり「知恵の樹」(旧約聖書・創生期・2章9節に登場する善悪の知恵の木) の象徴とされる。伝統的にモミの木が採用され、オーナメント(装飾)としては、ツリートップの星 (聖者降誕の天使を象徴する)、リンゴ (知恵の実)、キャンディ・ケイン (杖状の飴。羊飼いや聖者を象徴する)、ロウソク、モール、リボン、ベル、菓子、綿、スノーフレーク等がある。

完全なるクリスマスツリー

イギリスの中部地方に位置するサウス・ヨークシャー州シェフィールド市を拠点とする国立大学のシェフィールド大学がある。ロンドンから2時間半、都市圏人口はイギリス5位の約180万人。ちなみに日本で言えば、東京都23区で約900万人。市町村の人口順位でいくと 1位・神奈川県横浜市 370万人、2位・大阪府大阪市 270万人、3位・愛知県名古屋市 230万人、4位・北海道札幌市190万人。だいたいの規模間がつかめただろうか。シェフィールド大学はこれまでに5人ものノーベル賞受賞者を輩出しており、イギリスでも屈指の総合大学と言えよう。QS World University Rankings によって、英国11位、欧州20位、世界66位と評価されている。

このシェフィールド大学数学協会(SUMS:Sheffield University Maths Society)会長、ジョージ・アモスが協会員によって「人々が数学に親しむ為考案した」と言う、「The solution for decorating the perfect Christmas tree (完全なるクリスマスツリーを構成する為の装飾方法)」によると、以下の評価基準を満たす事によって、最も調和のとれた完全なクリスマスツリーを作る事ができるそうである。

  • 最適なオーナメントの数 = 17の平方根 ÷ 20 × ツリーの高さ
  • 理想的ツリー最上部に乗せる星の直径 = ツリーの高さ ÷ 10
  • 必要なモールの長さ = 13 × 円周率 ÷ 8 × ツリーの高さ
  • 完全な電飾の長さ = 円周率 × ツリーの高さ


アークスのクリスマスツリー

アークスロビーショップエリア中央モニュメントは12月になると巨大なクリスマスツリーが設置される。アークス広報はツリーの詳細仕様については一般公開しないが、光学測距 (目視による感覚的測量) の結果ツリー全高は30mであることが知られている。前項のツリー方程式に当てはめるならば、以下の通りとなる計算である。

【理想値】
  • 最適なオーナメントの数 = 618個
  • 理想的ツリー最上部に乗せる星の直径 = 3m
  • 必要なモールの長さ = 153.15m
  • 完全な電飾の長さ = 94.25m

これに対し、実際の数値は以下の通りと計測された。

【現実値】
  • オーナメントの数 = 218個 (ツリー下部18個、側面12個、上部周囲24個、下部周囲160個、トップ4個)
  • ツリー最上部に乗せる星の直径 = 7m
  • モールの長さ = 350m (175mが2本)
  • 電飾の長さ = 834m (32mが24本、11mが6本)

各評価基準の達成度を計算する。

【達成度】
  • オーナメントの数 = 218個 / 618個 = 35.27% 達成
  • ツリー最上部に乗せる星の直径 = 7m / 3m = 233.33% 達成
  • モールの長さ = 350m / 153.15m = 228.53% 達成
  • 電飾の長さ = 834m / 94.25m = 884.88%

平均達成度 345.5% となり「完全なるクリスマスツリー」に対して 約3.5倍 の過剰装飾と計算された。

オラクル文化圏のクリスマス

我々オラクル文化圏においては、地球文化圏でいうクリスマスという文化は無い。しかしてクリスマスツリーはこの通り存在する。言語についてもハルコタン文化圏においては翻訳に数日を要したのに対し、地球文化圏のような非統一国家群の多様言語について即時翻訳が可能であった事は、大いなる謎であると言わざるをえない。地球のマザークラスタがPSO2というゲームとしてオラクルへの侵入を行っていた訳だが、地球人はオラクル文明について大きな違和感を感じずに「ゲーム」としてのリアルを感じたそうである。並行宇宙としてはオラクル宇宙以外にも、グラール宇宙や、地球銀河などは隣接する近隣宇宙となり (フォトン物理では宇宙と宇宙との間には距離という概念は無いが)、精神文化的連動というものが存在するのかもしれない。さらに言えば、オラクル文化圏は統合的歴史観というものを数万年前から捨て去っており、実存主義的政治体系を選択したことにより、様々な文化の由来や源流を重視しない風潮が強い。クリスマスツリーとは何か?という疑念を抱く者が少ないのである。他文化圏について寛容というか無頓着である点や、アークスが他政体へ問答無用で干渉する日常などからも、その得意性は際立ったものと言わざるをえない。


  • 長い…正月にゆっくり読むとしようw --- PLIN (2016/12/26 09:15:35)

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  • 最終更新:2016-12-25 23:47:32

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