ストーリーボード

pso20160404_230843_020.jpg

概要

マクロ世界情報を認知意味論的概念化することによって任意の状態改変を行えるようにしたマターボードに比較すると、ストーリーボードというものは極めて限定的かつ簡略化された機能をもった下位互換インターフェースと言わざるをえない。マターボードが過去現在未来の時流を (自在とは言えぬまでも) シフトできるのに対して、ストーリーボードは定義元点への復帰機能を持つのみである。


性能限界

マターボードを幾度となく使役した守護輝士たるアークス、及び【深遠なる闇】の触媒たるマトイのみ、未来記憶を保持したままストーリーボードの元点復帰を行う事が可能である。一見すればマターボードと同じく自由意志による世界改変が出来うるように思えるかもしれないが、元点を設定する際の評価基準、定義方法、アカシックゲノムフラグメントの高次マトリックス化作業等、繊細かつ高難度な手続きが必要である為、そうそう都合良く使用できるものではない。ゲームで言うセーブポイントを設定するのがストーリーボードの概念に近い。例えば、ボス戦闘前にセーブポイントを設定することで何度も戦闘をリトライできるようになり、ついにイベントバトルに勝利できたとしても、その後に重要NPCを攫われてしまう等と言うこともある。ならば戦闘勝利直後にさらに元点設定すれば良いかというとそうもいかず、元点直後の未来は守護輝士の行動如何で改変できるような隙もなく、十分に未来の選択可能な因果のゆらぎを得られるような時流に設定をせざるを得ず、最低限の不利益回避を行う程度にしか活用はできない。また、別のリスクもある。クラリッサを通じてシオンが行った、無限フォトンを持つ【深遠なる闇】の時空凍結を維持する為、シャオはマターボードを新たに精製することは不可能となる。ストーリーボードの管理者シエラの能力のみでは、定義元点への復帰作業の成功率も100%とは言い難く、守護輝士の変異フォトン特質に頼らざるを得ず、人の意思が介在するシステムである為に不安定なものにならざるを得ない。


pso20160911_232633_037.jpg

pso20160911_234619_106.jpg

ラプラスの悪魔 / マクスウェルの悪魔

マターボード及びストーリーボードの基礎理論はこれら幻想種の特殊能力の動作原理に通じるものがある。いずれの幻想種も物質の運動量を極限まで正確に計測し、結果を計算しつくすことで未来予知を完遂し、戦術の最適化を図る事ができるものだ。ラプラス及びマクスウェルは高名な物理学者の名を取られ命名されている。地球中世期の原始物理を基礎としている為、2028年現在ならずとも時代遅れという感は否めない。しかしエーテルの具現化特性と遅延や輻輳を起こし得ない通信網を得た事で、オラクル船団の誇る超光速量子ビット演算=マターコンピューティング (因果演算) 技術に近しいレベルである、これは、亜光速演算という領域にまで達しているわけで、地球の技術としては驚異的なまでの進化と言える。かつて技術的特異点は2045年に到達すると叫ばれた時代もあったが、戦術級の予測演算ではなく、より戦略級の用途に用いられたとすれば、例えば思考演算等に応用された場合、地球文明のパラダイムシフトは過去にあった農業革命、産業革命、情報革命等の比では無いほどに超飛躍的な変革を迎えるのは間違いないであろう。


pso20161010_182044_045.jpg

フル=J(ジャニース)=ラスヴィッツの持つ状態復元能力

マターボードは因果演算による全体改変、ストーリーボードはセーブポイントの精製、ラプラスの悪魔とマクスウェルの悪魔は未来予知による状況最適化、これらに対して、フルの持つ「物語世界領域への封印」という能力はどのような原理によるものなのか。エーテルの具現化性能を最大拡張した際、物質化するのではなく状況そのものを具現化したとも言えるだろう。物語のページとページを入れ替える事で、あたかも同じ時流を繰り返させているかのように錯覚させる事ができるが、実際に時間が繰り返されているわけではない。2度同じ時流を繰り返せば2倍の時間が経過しているにすぎない。(でなければフルが外側より繰り返しを観測できるわけもない) 状態を巻き戻せるという点についてはストーリーボードの機能に近い。ストーリーボードが世界全体を状態保存できるのに対し、フルの能力は結界内の状態保存に限定される。時空認識能力を得たアークスはこれを内側から観測できる為、フルからすれば守護輝士は天敵であるとも言えるだろう。


総括

フォトンやエーテルを利用した、様々な時空改変理論はそれぞれに特徴や制限がある訳だが、もしこれらが将来的に工業転用可能だとするならば、古い決定論が復活することによって精神文化の停滞を招くに相違無く、極めて危険な技術となるであろう。ゲームのように繰り返しプレイすれば必ずクリアできる人生、未来を知れば覚悟が得られ天国に至るという思想、各個人のエゴイズムによって人格一つに対して一つの理想郷を生成するゲート、相互思想補完による個性無き統合生命化、等。現在の価値観では到底受け入れられないような終末が訪れる可能性が多いにあり、【深遠なる闇】による負フォトン侵食に負けず劣らず、忌避すべき最重要課題の一つとして議論されるべきなのである。


コメントを投稿するには画像の文字を半角数字で入力してください。


画像認証

  • 最終更新:2016-10-31 11:57:47

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード